2025年7月26日土曜日

クレイジー~ナダヴ・ゲッジ(イスラエル)

Nadav Guedj(ナダヴ・ゲッジ)は

イスラエル出身のシンガーで、

2015年のユーロビジョンで「Golden Boy」を披露して

一躍注目を集めました。

その後、重度のうつ病による

長期療養の後の復帰作品を紹介。

彼の楽曲「Crazy」は、プロデューサーのNavi(ナビ)との

コラボによって生まれたエネルギッシュなポップ・トラックです。



この曲は、恋愛の熱狂と混乱をテーマにしており、

アップテンポなビートとキャッチーなメロディが特徴。

歌詞では、相手に振り回されながらも

惹かれてしまう主人公の心情が描かれています。

Nadavの感情豊かなボーカルと、

Naviによる洗練されたプロダクションが融合し、

ダンスフロアでも映える一曲に仕上がっています。



歌詞の内容は

理性では理解できないような“狂気じみた恋愛”を描いています。

恋に落ちることで自分が制御不能になっていく感覚——それなのに、

相手から離れられない依存や魅了——が中心テーマです。

歌詞の一節に注目すると

"You drive me crazy, but I can't let go..." からも、

苦しいのに逃れられない矛盾した心情が表現されています。



この楽曲は、恋愛の中にある

「心が壊れそうなほど強い感情」や

「理屈では説明できない引力」を肯定的に、

あるいは少し皮肉的に描いているように感じられます。

感情の爆発と、衝動的な恋に身を任せる若者の姿が浮かんできますね。

また、病気をという経験を得て、

彼が彼らしくなることが出来たと告白している

今後のナダヴの活動を祝福したい。



#Nadav_Guedj  #Crazy #Israel 

2025年7月23日水曜日

もしそれをしなければならないなら~パトリシア・カース(フランス)

 「Et S'il Fallait Le Faire」は、フランスのシャンソン歌手

パトリシア・カースが2009年に発表した楽曲で、

同年のユーロビジョン・ソング・コンテストで

フランス代表として披露されました。



この曲のタイトルは

「もしそれをしなければならないなら」という意味で、

深い愛と献身をテーマにしています。



現代のポップラブソングが

軽快なリズムやキャッチーなメロディを重視するのに対し、

この曲は静かで重厚なメロディに乗せて、

まるで舞台のモノローグのように語りかける

演劇的でクラシックなシャンソンのスタイルです。



歌詞では、愛する人のためなら地球を止めたり、

時間を止めたり、冬を春に変えたりするほどの

覚悟があると語られています。



~S'il fallait le faire, j'arrêterais la terre~ 

(もしそれをしなければならないなら、私は地球を止めるでしょう)



~Je repousserais l'hiver à grands coups de printemps~

(冬を春に変える)



~J'arrêterais le temps~

(時間を止める)



これらはすべて、愛の力が

自然や時間さえも超えるという比喩的な表現です。



歌の後半では、語り手が

自分自身を完全に相手に捧げる覚悟を語ります



~Jusqu'à n'être plus rien, qu'une ombre qui te suit~

(あなたの影になる)



~Mon cœur veut bien saigner~

(心が流血しても構わない)



ここでは、自分の存在を消してでも

相手に寄り添いたいという、

極端なまでの献身が描かれています。



また、「あなたの目の青さを見つめたい」

「あなたの声を毎晩聞きたい」など、

相手の存在そのものに

深く惹かれている様子が繰り返し登場します。

これは、愛が単なる感情ではなく、

生きる意味そのものになっていることを示しています。



この曲は、静かなメロディに乗せて語られる

壮大な愛の宣言であり、聴く人の心に深く響く作品です。

このように、無条件の愛と自己犠牲を象徴する言葉が並び、

聞く人の心に強く訴えかけるバラードです。



~Jusqu'à n'être plus rien, qu'une ombre qui te suit~

(あなたの影になるまで、私は何者でもなくなってもいい)



ユーロビジョン2009の舞台では、

カースが一人でマイクスタンドの前に立ち、

シンプルかつ力強いパフォーマンスを披露し、

観客から大きな拍手を受けました。



この曲は、パトリシア・カースの

成熟した歌唱力と感情表現が光る作品であり、

彼女のキャリアの中でも特に印象的な一曲です。



#Patricia_Kaas  #Et_S'il_Fallait_Le_Faire  #France

2025年7月21日月曜日

自己欺瞞~セルゲイ・ラザレフ(ロシア)

 この楽曲はロシアの人気ポップシンガー、

Сергей Лазарев(セルゲイ・ラザレフ)によって2023年にリリースされ、

アルバム『Я ВИДЕЛ СВЕТ(I Saw the Light)』に収録されています。

『Самообман』は、失われた愛と自己欺瞞を描いた切ないバラードです。


この楽曲は、理想化された恋愛が崩れ去る瞬間を描いた、

非常に感情的で象徴的な作品です。

歌詞の中で主人公は、恋人を

「雑誌の表紙から出てきたような存在」として理想化しますが、

やがてその幻想が崩れ、

すべてが「самообман(自己欺瞞)」だったと気づきます。


印象的な歌詞の一節に

「すべては自己欺瞞だった。もう幻想は残っていない。

この恋は、あの時は永遠だと思えたけれど…」

このフレーズは、恋愛の終わりと自己認識の目覚めを象徴しています。

主人公は、自分が見ていたものが現実ではなく、

自分自身の願望によって作り上げられた幻想だったと悟るのです。


セルゲイ・ラザレフの力強くも繊細なボーカルが、

歌詞の痛みと葛藤をより深く伝えています。

80〜90年代風のサウンドが、ノスタルジックな雰囲気を醸し出し、

過去の記憶と後悔を強調しています。


この曲は、誰もが経験するかもしれない

「愛の幻想」と「現実との衝突」を描いた、普遍的なテーマを持つ作品です。

もしこの歌詞に共感する部分があったら、

あなた自身の経験と重ねてみるのも面白いかもしれません。



#Сергей Лазарев #Самообман


2025年7月13日日曜日

私は出ていく~デスティニィ(マルタ)

 この楽曲は、マルタの歌手 Destiny Chukunyere が 

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2021 に

出場するために発表したもので、

タイトルの「Je Me Casse」はフランス語で

「私は出ていく」「立ち去る」という意味です。


 「Je Me Casse」は、

男性からの安っぽい口説き文句や期待に対して、

女性が自分の価値を主張し、

自分らしく生きることの大切さを歌った楽曲です。

歌詞には「肌を見せたからといって、あなたに従うわけじゃない」

「私はあなたのベイビーじゃない」といった力強いフレーズが登場し、

現代のフェミニズム的メッセージが込められています


この曲の根底にあるテーマは、

自己肯定と女性のエンパワーメントです。

歌詞は、誰かに評価されるためではなく、

自分自身の価値を認めて堂々と生きることの大切さを強調しています。


Destiny は歌詞を通して、

聴き手に「あなた自身の価値を認めて」

「他人の基準で生きなくていい」と語りかけています。

タイトルの「Je Me Casse(私は立ち去る)」も、その象徴。

必要なら、堂々とその場を後にしていいんだよとメッセージを残しています。



#Destiny  #Je_Me_Casse #Malta


2025年7月1日火曜日

澄んだ水で~レジーナ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)


ボスニア・ヘルツェゴビナのロックバンド

Regina(レジーナ)が

2009年のユーロビジョン・ソング・コンテストで披露した楽曲です。


歌詞には「5月の夜明けに僕を産み出して 

澄んだ水に僕を浴させて

 他の全ての人が去って行っても、

僕は一輪の花を守る

 あなたを守るよ、僕の命ある限り

という詩的な表現があり、再生と守りたい愛を描いています。


この歌詞は、ユーロビジョンの舞台で披露された際にも、

深い感情と文化的な美しさが評価されました。


この曲は、ボスニア・ヘルツェゴビナの

音楽的アイデンティティと情熱を世界に示した象徴的な作品です。

歌詞の世界観、かなりロマンチックで幻想的ですよね。



#Regina #Bistra_Voda #Bosnia_and_Herzegovina

 

 

2025年6月29日日曜日

心を返して~カルロス・リベラ(メキシコ)


メキシコの人気歌手カルロス・リベラが

2018年にリリースした楽曲です。

この曲は、リベラ自身が作詞・作曲・プロデュースを

手がけたもので、彼の感情豊かな歌声とともに、

深い愛の喪失と再生の物語を描いています。


歌詞の内容は、かつて愛し合っていた

恋人との別れを受け入れながらも、

「心を返してほしい」と切実に願う

主人公の心情を表現しています。


恋人が去った後も彼女の幸せを願う一方で、

自分が前に進むためには、

彼女に預けた心を取り戻す必要があるという、

繊細で複雑な感情が込められています。


この曲は、失恋を経験した人々にとっての

癒しのアンセムとも言われており、

Carlos Riveraの繊細な表現力が、

多くのリスナーの共感を呼んでいます。




#Carlos_Rivera  #Regrésame_Mi_Corazón
 

2025年6月22日日曜日

僕は君のそばにいるよ~ブラス・カント(スペイン)

つい先日まで、声をかければすぐ会える人が

突然云なくなることがある。


子供のころから芸能の世界に入り、

人前で歌うことを生きがいとしていた歌手、

ブラス・カントが2021年発表の楽曲は、

心の痛みを乗り越え、

愛に対する希望と約束、

決して揺るがない愛をテーマとして

作られたバラードだ。



人が再び歩むことが可能となるまで、

かなりの年月が必要になる場合がある。

歌い手である彼も、

この歌と通じて自分自身と向き合うこと、

愛の力が逆境に勝つ唯一の武器であることを、

これから歩む人生で経験してゆくのだろう。




 #Blas_Cantó #Voy_a_quedarme 

2025年6月12日木曜日

オッパー!~イオルゴス・アルカイオス(ギリシャ)

イオルゴス・アルカイオスは

ギリシャのアテネ出身、若いころは舞台俳優として活動、

その後、音楽活動をスタートさせますが、

ライコ歌手である父親の影響があったようで、

ギリシャの伝統音楽要素と

モダンなポップサウンドを融合させた作品を

数多く作り出しています。



今回の楽曲"OPA"はギリシャを旅すると

よく耳にする言葉です。

地域や家族を大切にする文化が背景にあり、

喜びや感動を表す言葉として知られています。



また、楽曲のテーマは生き生きとした

感情とお祝いの場の雰囲気を表しており、

パーティのBGMとしても

よく流れているようです。



みなさんの家族や人との繋がりの中にも

大きな喜びがあるように

"OPA!"


#Giorgos_Alkaios #Greece  #OPA

 

2025年6月6日金曜日

君は唯一の人~セルゲイ・ラザレフ(ロシア)

ロシアのポップスター"セルゲイ・ラザレフ"は

幼少期より芸能活動をしてきました。

2000年代初頭よりVlad Topalovとともに

ポップデュオ「Smash!!」を結成し、大きな成功を収めました。

その後、ソロ活動に転向し、数々のヒット曲を生み出し、

ポップとダンスミュージックを中心に

欧州でも人気を博しています。


今回の楽曲"You Are The Only One"は

愛と決意をテーマとした楽曲で、

どのような困難があったとしても

愛を諦めないという

強い意志が表現されています。

曲全体を通して唯一無二の存在への

深い愛情が描かれています。


現在の彼は音楽活動だけに留まらず

演劇やテレビ司会者など

幅広い分野で活躍しています。



 #Sergey_Lazarev #YouAreTheOnlyOne

2025年5月24日土曜日

愛について~ドレドス(モルドバ)

東欧の国モルドバ。

そこで活躍する三人組シンガーズ"ドレドス"

2020年の作品は、とてもポジティブな愛のメッセージ

雄大なモルドバの景色を背景に

愛の力と喜びを歌います。

時には苦しみや葛藤もありますが、

その経験も、すべては善い事で、

後の人生にどのように影響が

出てくるのかが描かれています。



 #DoReDoS  #Про_Любовь #МОЛДАВИЯ

クレイジー~ナダヴ・ゲッジ(イスラエル)

Nadav Guedj(ナダヴ・ゲッジ)は イスラエル出身のシンガーで、 2015年のユーロビジョンで「Golden Boy」を披露して 一躍注目を集めました。 その後、重度のうつ病による 長期療養の後の復帰作品を紹介。 彼の楽曲「Crazy」は、プロデューサーのNavi(ナビ)...