「幸福の王子」という童話を知ったのは、
恥ずかしながら、大人になってからでした。
何年前だったか、某出版社より、
曽野綾子さんが訳されたバージョンが発売されて、
興味があり購入したのですが、
読んでみると、非常に奥深い内容で、
僕は、涙を抑えることが出来ずに、
というか、号泣してしまいました。
客観的に、大人が童話の本を読んで号泣ってどうよ。
と、言われそうですが、
それほど素晴らしい作品でした。
昨日、ちょっとしたことがあり、
その内容にリンクしたのか、
自分が過去にこの作品を読んだ事を思い出したのです。
王子様の心を受け取る事が出来たのかもしれません。
そして、ツバメの行動も理解できました。
これを読んでいる皆さんは、色々な生育環境があるので、
一つの作品を読んでも、皆が同じ意見を言うことは無いでしょう。
しかし、この作品は、人間が生きてゆくために、
本当に必要なことを説いているように感じます。
やはり、ここに描かれているものは、
愛をもって与え続ける心があるのではないかと。
第三者の視点で見ると、王子様の考えていることも、
ツバメの考えていることも、理解に苦しむのかも知れません。
しかし僕は、王子様とツバメの間にあった愛を思うときに、
涙がポロポロとあふれてくるのです。
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