2012年9月27日木曜日

涙があふれる



「幸福の王子」という童話を知ったのは、

恥ずかしながら、大人になってからでした。




何年前だったか、某出版社より、

曽野綾子さんが訳されたバージョンが発売されて、

興味があり購入したのですが、

読んでみると、非常に奥深い内容で、

僕は、涙を抑えることが出来ずに、

というか、号泣してしまいました。




客観的に、大人が童話の本を読んで号泣ってどうよ。

と、言われそうですが、

それほど素晴らしい作品でした。




昨日、ちょっとしたことがあり、

その内容にリンクしたのか、

自分が過去にこの作品を読んだ事を思い出したのです。

王子様の心を受け取る事が出来たのかもしれません。

そして、ツバメの行動も理解できました。




これを読んでいる皆さんは、色々な生育環境があるので、

一つの作品を読んでも、皆が同じ意見を言うことは無いでしょう。

しかし、この作品は、人間が生きてゆくために、

本当に必要なことを説いているように感じます。




やはり、ここに描かれているものは、

愛をもって与え続ける心があるのではないかと。

第三者の視点で見ると、王子様の考えていることも、

ツバメの考えていることも、理解に苦しむのかも知れません。




しかし僕は、王子様とツバメの間にあった愛を思うときに、

涙がポロポロとあふれてくるのです。




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